画像診断
多房性嚢胞状腎細胞癌の1例
川島 淳
1
,
池本 庸
1
,
大石 幸彦
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科
キーワード:
多房性嚢胞
,
腎細胞癌
Keyword:
多房性嚢胞
,
腎細胞癌
pp.440-442
発行日 1998年5月20日
Published Date 1998/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902348
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患者 30歳女性。
主訴 健診にて右腎の嚢胞状腫瘤を指摘され,精査目的に受診した。
家族歴・既往歴 特記すべきことなし。
合併症 子宮筋腫あり,婦人科に通院中。
現病歴 健診の腹部エコーで右腎の嚢胞状腫瘤を指摘され,1995年12月6日に当院を受診した。翌年1月9日,右腎の嚢胞状腫瘤の精査のため当科に入院となる。
入院時現症 体格は中等度で,顔色良好。表在リンパ節を触知せず。胸腹部に異常は認めなかった。
入院時検査所見 尿沈渣にて赤血球50〜99/強視野,白血球5〜9/強視野。末梢血一般検査にて白血球12,700/mlと高値を示す。血液生化学検査には異常を認めなかった。
手術所見 1996年!月22日,多房性嚢胞状腎癌の診断にて手術を施行した。経腰的に右腎上極に到達し,腫瘤の一部の迅速病理で腎細胞癌の回答を得たため,根治的右腎摘出術およびリンパ節郭清術を行った。
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