増刊号特集 術者からみた局所解剖
Editorial
臨床に役立つ局所解剖書に向けて
村井 勝
1
Masaru Murai
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科
pp.4-5
発行日 1997年4月30日
Published Date 1997/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902023
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- 文献概要
□はじめに
近年,ESWLなどの開発・普及により泌尿器科手術も変遷をとげているが,元来泌尿器科学はgenitourinary surgeryと称され,外科学の一分野である。したがって,泌尿器科の臨床では「手術」がもっとも重要であることは異論のないところだと考える。
手術を行う際には,メスや剪刀(ハサミ)の使い方,結紮法,運針など手術手技の習熟とならんで解剖いわゆる局所解剖の把握が必須である。解剖を正確に把握することによってはじめて組織の剥離、結紮,切断などを正しく行い手術そのものも理論的に行うことができる。
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