Japanese
English
特集 肛門疾患治療の現況
肛門の局所解剖
Local anatomy of the anal
高野 正博
1
Masahiro TAKANO
1
1大腸肛門病センター高野病院
pp.1579-1587
発行日 1989年10月20日
Published Date 1989/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210527
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肛門部は内胚葉と外胚葉の接続部で,括約筋機能を有し,非常に複雑な形態を呈している.またここに発生する疾患も多様である.肛門の構造を6つに大別すると,①肛門上皮—皮膚炎・裂肛等が発生する,②歯状線—肛門小窩炎・肥大乳頭等が発生する,③肛門上皮下支持組織・静脈叢—内痔核・外痔核等が発生する,④括約筋群—これを損うと括約不全を招来する,⑤肛門腺—肛囲膿瘍・痔瘻等が発生する,⑥結合支持組織あるいはspace—痔瘻はこのspace間に拡がっていく.これら肛門の機能・特異性を理解したうえで,各疾患の診断・治療にあたることが必要である.
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