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特集 手術のための臨床局所解剖
胃手術のための臨床局所解剖
Clinical anatomy for gastrectomy
上之園 芳一
1
,
愛甲 孝
1
,
中条 哲浩
1
,
有留 邦明
1
,
夏越 祥次
1
Yoshikazu UENOSONO
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科医学系腫瘍制御学・消化器外科学
キーワード:
胃癌
,
胃切除術
,
リンパ節郭清
Keyword:
胃癌
,
胃切除術
,
リンパ節郭清
pp.587-595
発行日 2006年5月20日
Published Date 2006/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100436
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要旨:胃癌手術では,術前・術中診断に基づく個々の症例に応じた切除術式の選択とリンパ節郭清範囲の設定が必要であり,浸潤範囲によっては他臓器の合併切除が必要となることも少なくない.これらの点から,周囲臓器との関係や間膜と層構造,血管やリンパ管の走行や走行異常,神経の走行などの局所解剖の十分な理解が必要となる.局所解剖の把握によって,(1)適切な切除およびリンパ節郭清による根治性,(2)術野の確保や血管処理における安全性,(3)神経温存や臓器温存による軽愁訴の3つの要因に留意し,手術を進めることが重要と考えられる.
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