画像診断
副腎シンチグラフィーとMRIにて診断した再発性副腎外褐色細胞腫
秋山 博伸
1
,
大枝 忠史
1
,
大森 弘之
1
1岡山大学医学部泌尿器科学教室
キーワード:
副腎シンチグラム
,
褐色細胞腫
,
MRI
Keyword:
副腎シンチグラム
,
褐色細胞腫
,
MRI
pp.159-162
発行日 1997年2月20日
Published Date 1997/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901988
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
患者 33歳,男性。
主訴 頭痛,高血圧。
既往歴 1982年,褐色細胞腫(他院にて摘出)。
現病歴 1981年,高血圧を主訴に某医受診。精査の結果,褐色細胞腫と診断され,1982年3月,摘出術を施行された。以後経過良好であったが,1994年,高血圧,頭痛が出現したため近医を受診したところ,CTにて後腹膜の腫瘤を指摘され(図1),1994年3月30日,当科紹介となった。
現症 理学的所見で特記すべき異常は認めなかった。
検査所見 血中ノルアドレナリン0.86ng/ml(0.05〜0.40),尿中ノルアドレナリン348μg/日(25〜131),尿中ドーパミン3126μg/日(150〜1,000),尿中バニリルマンデル酸10.6mg/日(3.0〜8.0)。
経過 検査結果より褐色細胞腫の再発を疑い,131l-meta-iodobenzylguanidine(以下,C42MIBG)シンチグラフィー(図2),MRI(図3,図4)を施行した。これらの画像診断により,褐色細胞腫の副腎外複数再発と診断した。患者の都合により,他院にて腫瘤摘出術の運びとなったが,摘出腫瘍は病理組織学的に褐色細胞腫と診断された。
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.