Japanese
English
綜説
腹部超音波検診の効果と腎細胞癌の早期発見
Efficacy of Ultrasonic Mass Survey for Abdominal Organs: Early Detection of Renal Cell Car-cinoma
三原 修一
1
Shuichi Mihara
1
1日本赤十字社熊本健康管理センター
1Kumamoto Red Cross Health Care Center
キーワード:
腹部超音波検診
,
腎細胞癌
,
早期発見
,
超音波像
Keyword:
腹部超音波検診
,
腎細胞癌
,
早期発見
,
超音波像
pp.719-726
発行日 1995年9月20日
Published Date 1995/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901584
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10年間の腹部超音波検診実質受診者173,336名から,肝胆膵腎癌など461例の悪性疾患が発見され,腎細胞癌は130例(発見率0.07%)を占めた。腫瘍径は,25mm以下の小腎癌が33%を占め,ほとんどの症例が無症状であり,血液検査や尿検査でも特記すべき異常は認めなかった。pTNM分類でもpT1・pT2が84%,pV0が80%を占め,リンパ節転移や遠隔転移を認めた症例は皆無であつた。高齢者の1例を除く129例(99.2%)に根治的賢摘除術が施行され,9年生存率は98.8%と極めて良好であった。また,腎細胞癌の超音波像の特徴についても述べた。
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