Japanese
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手術手技 基本的な手術・17
尿管皮膚造瘻術
Cutaneous Ureterostomy
平塚 義治
1
,
有吉 朝美
2
Yoshiharu Hiratsuka
1
,
Asami Ariyosi
2
1福岡大学医学部
2福岡大学筑紫病院
1Department of Urology, School of Medicine Fukuoka University
2Department of Urology, Fukuoka University Chikushi Hospital
キーワード:
尿管皮膚造瘻術
,
尿路変向術
,
無カテーテル
Keyword:
尿管皮膚造瘻術
,
尿路変向術
,
無カテーテル
pp.729-735
発行日 1995年9月20日
Published Date 1995/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901585
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永久的尿路変向術としての尿管皮膚造瘻術は現在回腸導管術に第一選択を譲っているが,簡便さと,手術侵襲が小さいことからなお選択されている術式である。本術式の問題点はストーマ狭窄にあり,これを防ぐ最大のポイントは尿管血流保存にある。そのためには尿管の周囲組織をできるだけ残して剥離し,後腹膜腔・腹壁筋層・筋膜を通す時,二本指が通るくらいの穴をあけ,捻れないよう尿管を皮膚まで導く必要がある。これができればほぼ成功したと言ってよい。その他2,3の注意点を述べたが無カテーテルにできるか否かはその後の患者のQOLに大きく影響するので,本法を選択する際は無カテーテル法を必ず成功させるという信念と細心の注意をもって手術を行うことが要求される。
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