小さな工夫
血管造影用カテーテルを利用した尿管カテーテル法
森末 浩一
1
,
山中 望
1
1神鋼病院泌尿器科
pp.536
発行日 1992年6月20日
Published Date 1992/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900622
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Endourologyの進歩に伴い,経尿道的な尿管へのアプローチが頻繁に行われるようになったが,尿管口の位置,形態異常あるいは前立腺肥大症の存在などにより,ガイドワイヤーの尿管口への挿入困難な症例に遭遇することも,少なからず経験される.このような場合に,血管造影用カテーテルを利用すれば容易かつ安全に尿管へガイドワイヤーを挿入することができる.
すなわち,使用しているカテーテルは,一般腹部アンギオ用(ポリエステル素材,6.5Fr)先端ストレートタイプのカテーテルであるが,この目的のためにカテーテルの先端を図のごとく市販のアングルチップ様に変形させて使用している.この先端のアングルは熱処理により自在に変形できるので,患者の尿管口の形態に応じ,適切な形態のものをそのつど作製することができる.
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