小さな工夫
アルミホイルを利用した尿管結石の位置あわせおよびESWL法
蝦名 謙一
1
,
北島 正一
1
1平鹿総合病院泌尿器科
pp.529
発行日 1992年6月20日
Published Date 1992/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900618
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我々の施設ではピエゾリス2300で体外衝撃波砕石術(ESWL)を行っているが,結石に対する焦点の位置あわせは超音波スキャナーであるため,水尿管のない尿管結石,特に中部尿管の結石の場合はエコーで描出するのに非常に時間がかかり困難であることが多かった.このような結石に対して我々は,結石探索を容易にするため一つの方法を考案した.その方法は,ESWL直前に患者を仰臥位または腹臥
位としてX線透視下に結石直上の皮膚に約3mm角のアルミホイルを小丘状に置き,その上からテガダームを空気が入らないように貼る.アルミホイルを小丘状に置く理由は,図に示すように平板状に置くと超音波スキャナーの軸は皮膚に対し斜の角度のため,アルミホイルを超音波で描出できない場合があるからである.
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