Japanese
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外科医の工夫
心臓血管造影用カテーテルの改良
Improved catheter for angiocardiography
隈崎 達夫
1
,
本多 一義
1
,
飛田 義信
1
,
細井 盛一
1
,
鈴木 次夫
1
,
澤野 誠志
1
,
野本 宏
1
,
小坂 真一
2
Tatsuo KUMAZAKI
1
1日本医科大学放射線医学教室
2日本医科大学胸部外科学教室
pp.97-101
発行日 1981年1月20日
Published Date 1981/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207594
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はじめに
現在,心臓大血管造影用カテーテルとして使用されているものには先端閉鎖型,開口直型および曲型があり,これに側孔の有無,数,位置,大きさとカテーテルの直径や全長などが組合わされ1-14),適宜選択されている.これらの中では先端がループ状であるいわゆるpig tail型が比較的安全性が高く,われわれも日常使用する機会が少なくない.しかしながら時にはpig tailカテーテルを用いても満足な造影像を得られない症例に遭遇することもあり,その原因の一つが側孔の位置にあると考えられていた.
そこで,われわれは本稿に述べるようなカテーテルを試作し使用してみたところ,心臓肺血管造影や胸部・腹部大動脈造影のみならずaortocervical angiographyあるいはrenal aortography,pelvic angiographyなどに際しても臨床的にほぼ満足する結果を得ることができたので報告する.
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