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編集後記
大家 基嗣
pp.864
発行日 2019年10月20日
Published Date 2019/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206744
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第28回日本小児泌尿器科学会は令和元年7月3〜5日に佐賀大学の野口満教授が会長を務められ,「道を究める」をテーマに開催されました.そして,テーマに関連したワークショプ「究めた方から学び取る」が企画され,名古屋市立大学の林祐太郎教授と私が座長を務めさせていただきました.林先生の弾丸トークで始まり,シメの講演を私がさせていただきました.
このワークショップでは6名の医学生あるいは泌尿器科専攻医からの悩み相談に対して,先輩医師がアドバイスをするという形式でした.小児泌尿器科のレジェンドである島田憲次先生と谷風三郎先生からはブレのない人生の軌跡が語られ,ほぼ満員の会場で聴衆は熱心に聞き入っていました.悩みとは,サブスペシャリティの決定,海外留学,基礎研究をするか否かなどです.シメの講演として私は,「究めた方から学び取る」ために,若い医師に捧げる最大のメッセージは「ターニングポイントに備える」ことであると講演しました.人生を歩む道を決定するには,日頃からの覚悟が必要です.人生を変えうる先輩医師からのオファーは突然やってくるからです.
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