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編集後記
大家 基嗣
pp.630
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103644
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山崎まさよし作詞・作曲でSMAPも唱っていた「セロリ」は私の愛聴曲です。香りのつよいセロリが好きな女子の意外性と好きになってしまった男子のとまどいと期待を唱っています。セロリが歌詞になったのは好みがはっきりする食べ物だからだと思います。好き嫌いがはっきりする食べ物といえば,皆様は何を思い浮かべますか? 好きな人はすごく好きだけど嫌いな人は全く口にしない食べ物として私は鯖を思い浮かべます。
鯖寿司は関西ではバッテラと呼ばれていて,嘉門達夫の歌にもなりました。「私はバッテラ」という曲は回転寿司屋の回るカウンターでマグロ,ハマチ,エビにタコが売れていくのに手をつけられることなく,ひからびて回っている鯖寿司を表現しています。先日なじみのお寿司屋さんの大将と話したところ,バッテラとはバッテラ船という,大きな船と波止場とを行き来する小舟のことで,ポルトガル語が由来だそうです。すしの形が船に似ているから名付けられたそうです。
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