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特集 免疫チェックポイント阻害薬って何?─基礎から理解するがん治療のトレンド
膀胱がんに対する治療
Immune checkpoint inhibitors for bladder cancer
吉野 喬之
1
,
宮崎 淳
1
,
西山 博之
1
Takayuki Yoshino
1
,
Jun Miyazaki
1
,
Hiroyuki Nishiyama
1
1筑波大学医学医療系腎泌尿器外科学分野
キーワード:
膀胱がん
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
BCG
Keyword:
膀胱がん
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
BCG
pp.50-57
発行日 2017年1月20日
Published Date 2017/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205851
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▶ポイント
・2016年5月に米国FDAで抗PD-L1抗体であるアテゾリズマブが転移性膀胱がん2nd lineを対象として承認された(本邦では未承認).これまで限られていた2nd line治療のブレイクスルーとなりうる.
・膀胱がん細胞のPD-L1の高発現は,組織グレードや病期進行と関連している.PD-1/L1シグナルの阻害をはじめとする免疫チェックポイント阻害薬の効果が期待され,転移性のみならず,根治手術の対象症例や,筋層非浸潤性膀胱がん(NMIBC)を治療ターゲットとした治験も進行している.
・アテゾリズマブの治療効果予測バイオマーカーとして,組織免疫染色によるPD-L1発現,がんゲノムアトラス(TCGA)によるサブタイプ,mutation loadが挙げられている.
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