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特集 泌尿器科の癌薬物療法―ここが聞きたい
膀胱癌―今日においてもBCGおよびMVACは標準治療か?
Bladder cancer:Are BCG and MVAC standard treatments even today?
角野 佳史
1
,
並木 幹夫
1
Yoshifumi Kadono
1
,
Mikio Namiki
1
1金沢大学大学院医学系研究科がん制御学集学的治療学(泌尿器科)
キーワード:
膀胱癌
,
BCG
,
M-VAC
Keyword:
膀胱癌
,
BCG
,
M-VAC
pp.319-324
発行日 2009年4月20日
Published Date 2009/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101736
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要旨 BCG療法は,再発リスクの高い表在性膀胱癌の再発予防および膀胱上皮内癌に対する治療として確立した方法であるが,最適な投与量・投与方法に関して,いまだ不明な点がある。MVACは転移性膀胱癌の全身療法として,また,浸潤性膀胱癌の周術期補助療法として,長年使用されている有効な治療法である。他の抗癌剤治療の中で,ゲムシタビン・シスプラチン療法(GC)はMVACと同等の効果を示しながら,副作用は軽減されると報告され,欧米ではMVACとともに標準治療とされている。BCGはその使用法に関して,また,MVACは副作用対策や症例選択などについて,それぞれ考慮の余地はあるものの,現在のところ本邦では標準治療といえる。
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