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特集 いまさら聞けない!泌尿器がん化学療法の理論と実践
Ⅲ.がん化学療法の副作用対策
シスプラチン投与法と消化器毒性対策
Short hydration in chemotherapy regimens containing cisplatin and appropriate antiemetic therapies
堀之内 秀仁
1
Hidehito Horinouchi
1
1国立がん研究センター中央病院呼吸器内科
キーワード:
シスプラチン短時間投与法(ショートハイドレーション法)
,
アプレピタント
,
CTCAE(common terminology criteria for adverse events)
Keyword:
シスプラチン短時間投与法(ショートハイドレーション法)
,
アプレピタント
,
CTCAE(common terminology criteria for adverse events)
pp.1018-1024
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205489
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要旨 シスプラチンは,幅広いがん種において治療の主軸に位置づけられる重要な薬剤であり,泌尿器科領域においても,胚細胞腫瘍,膀胱がんなどで特に大きな役割を担っている。一方,開発当初から腎毒性,消化器毒性を中心とした有害事象は大きな問題とされており,特に腎毒性は適切な投与法が確立される段階で開発中止に追い込まれるほど問題となった。近年,ショートハイドレーション法を中心とした短時間投与法やアプレピタントなどの制吐剤の進歩により,有害事象を最小限に抑制しながらシスプラチンを活用することが可能となってきた。今回,シスプラチンの投与方法と副作用マネジメントについて概説したい。
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