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特集 いまさら聞けない!泌尿器がん化学療法の理論と実践
Ⅲ.がん化学療法の副作用対策
分子標的薬の皮膚障害
Skin symptoms caused by chemotherapy using molecular target drugs
又吉 武光
1
Takemitsu Matayoshi
1
1コスモス皮膚科
キーワード:
分子標的薬
,
皮膚障害
,
手足症候群
Keyword:
分子標的薬
,
皮膚障害
,
手足症候群
pp.1025-1029
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205490
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要旨 スニチニブ(スーテント®),ソラフェニブ(ネクサバール®),アキシチニブ(インライタ®)による皮膚障害では,手足症候群が多い。手足症候群をはじめとした皮膚障害は,日常生活に支障を来し患者のQOLを低下させる。皮膚障害は重症化すると休薬を余儀なくされ,分子標的薬治療の継続が困難となる。分子標的薬は,重症薬疹の報告は少ないが,全くないわけではない。まれではあるが,中毒性表皮壊死症(TEN)やスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)の初期症状(発熱,眼球充血)を見逃さないことも重要である。皮膚科医への紹介のタイミングは,軽症の段階でしてもかまわない。
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