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特集 いまさら聞けない!泌尿器がん化学療法の理論と実践
Ⅲ.がん化学療法の副作用対策
血液毒性
Management of chemotherapy-induced hematological adverse events for kidney/urogenital cancer
荒木 和浩
1
Kazuhiro Araki
1
1がん研有明病院乳腺センター
キーワード:
約15万人の泌尿器系悪性腫瘍
,
予防的な持続性G-CSF製剤
,
輸血療法
Keyword:
約15万人の泌尿器系悪性腫瘍
,
予防的な持続性G-CSF製剤
,
輸血療法
pp.1006-1017
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205488
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要旨 腎・泌尿器系の悪性腫瘍の罹患数は年間約15万人となり,総罹患数としては第1位の大腸がんを上回る。一方,その治療方法は分子標的治療薬のみならず,多種多様な細胞障害性抗がん剤の併用療法が行われており,支持療法の熟知は必須である。そのなかでも,それらの治療方法による骨髄毒性は頻繁に認められるものであり,その支持療法を適切に施行することにより短期的な急性期の毒性の回避のみならず,長期的には抗悪性腫瘍薬の適切な投与量の維持につながり,予後を左右する可能性がある。貧血や血小板減少症においては適切な輸血療法が必要であるが,好中球減少に対しては予防的な持続性G-CSF製剤と抗生物質をガイドラインに基づいて適切に施行すべきである。
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