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第110回米国泌尿器学会議(AUA annual meeting)は,2015年5月15〜19日の5日間にかけてルイジアナ州のニューオリンズにて開催されました。私はAUAへの参加は4回目となりましたが,ニューオリンズは初めての訪問です。Wikipediaで「ニューオリンズはミシシッピ川の河口に位置する港湾都市で,市内のフレンチ・クオーターは最も歴史があり有名な地区である。そこをバーボン・ストリートが横切り,日中は静かだが,夜になると活気を取り戻す」という前情報を得てしまったため,「夜は活気があるバーボン・ストリート」を頭のなかで繰り返し,大分を出発することとなりました。
大分大学からは教授,大学院生2人,今年入局した2人と私を含む計6人での参加となりました。今年の入局は5人だったのですが,ほかの3人の先生は残念ながらお留守番です。今回の旅程は成田国際空港での前後泊が必要であったため,8泊9日の長旅となりました。大分からは成田国際空港とシカゴ・オヘア国際空港を経由してニューオリンズへの到着となります。シカゴ・オヘア国際空港でアメリカ入国となりましたが,入国の際はいつもなにかが起こります。皆さんもご経験されていると思いますが,「自動入国審査端末」での入国です。長蛇の列を回避!と挑戦したのですが,今年も出てきた紙に大きくバツが書かれており,未だに成功したことがありません。やっと入国審査を終え,皆を待っていると,どこかで見た女性が税関職員に別室に連れて行かれていました。今年入局した先生だったのですが,20〜30分した後,少し目に涙を浮かべながら戻ってきました。パスポートの確認だけで終わったそうですが,かなり不安だったことと思います。ただ振り返ってみると,パスポートの写真は白黒ですし,入国の際にもマスクをしていたので,かなり怪しく思われたのではないでしょうか。その後,ニューオリンズ行きの国内線出発時間までフードコートで休憩することとなりました。そこに偶然いらっしゃった鹿児島大学の中川教授,福島県立医科大学の小島教授と待ち時間をご一緒させていただくこととなりましたが,そこで思いがけなく小島教授より今回の「第110回AUA印象記」の執筆依頼をいただきました。やはり,アメリカ入国の際はなにかある? 「ある」と思います。
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