学会印象記
「第104回米国泌尿器科学会(AUA)」印象記
藤井 靖久
1
1東京医科歯科大学泌尿器科
pp.832-834
発行日 2009年9月20日
Published Date 2009/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101822
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第104回米国泌尿器科学会(AUA)は,2009年4月25~30日にイリノイ州シカゴにて開催されました。筆者が初めてAUAに参加したのは1996年のオーランドで,学会の規模の大きさや学術レベルの高さにショックを受けたことが今でも思い出されます。当時から多くの日本人がAUAに参加し,発表されていたことは自分にとって大きな励ましになりました。近年は日本人の参加者がさらに増加しており,もはやAUAに参加することは特別なことではなくなったと思われます。
一方で,AUAは専門が細分化しすぎたこと,基礎分野を軽視していることなどの問題が指摘されており,筆者も正直なところ昨年のAUAでは会期中から少々マンネリを感じていました。ところが,今年のAUAはまったくそのようなことはなく,重要な,しかもまだ論文発表になっていない新しい臨床研究の結果がいくつも発表され,筆者は大変興奮いたしました。AUAは依然としてexcitingな素晴らしい学会だと感じました。本年も前立腺癌についての演題が圧倒的に多く,筆者が興味深いと感じたものを紹介させていただきます。
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