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今年のAUAはテキサス州,サンアントニオ市で5月21日から26日まで開催されました。サンアントニオは米国において屈指の観光都市で,リバーウォークと呼ばれる川沿いの遊歩道を中心としたきれいに整備された街でした。また,メキシコからのテキサス独立戦争の舞台として有名なアラモの砦をはじめ,スペイン文化の名残がいたるところにあり,これまで訪れたことがある米国の都市とは異なる雰囲気が感じられました。現在もメキシコとのつながりは深いようで,リバーウォーク沿いのレストランもメキシコ料理店が多く,暗くなり電飾が灯り始めると,どこからともなくマリアッチと呼ばれるメキシコ民族音楽の生演奏と歌声が聞こえてきて,異国情緒? が楽しめ,とてもビールが進みました。また,サンアントニオといえば,アメリカ4大プロスポーツの一つ,バスケットボールの強豪であるスパーズのホームタウンとしても有名です。今年も順調に勝ち進みプレーオフに進出しておりましたが,残念ながら滞在期間中にはアウェイゲームしかなく,生観戦はかないませんでした。スポーツバーにてテレビ放映の生中継を見ましたが,ユニホーム姿でビールを飲み,ゴールが決まるたびに一喜一憂し声援を送る大男たちに囲まれていると,雰囲気だけでも楽しめたかと思います。
今回のAUA参加は,私にとっては3回目の大きな国際コンベンションであり,AUAは昨年に続き2度目だったのですが,ポスターセッションの扱いが,同じ学会であるのに昨年と今年で全く異なることに驚かされました。昨年は狭いスペースに多種多様なポスターが詰め込まれており,縦にも横にも大きい紳士淑女たちに完全にスペースを消されてしまい,ゆっくりとポスターを見ることもできず,米国の肥満問題は本当に深刻であると痛感させられました。米国でもインテリ層は体型に気を付けていると聞いていたのですが,そうでもないのか,それとも泌尿器科医がインテリでないのか,などと感じさせられました。今年は逆にポスター会場が非常に広く,約40の演題に1,000人規模のホールが当てられていました。さすがにこれは広すぎで,いくら大きい人がある程度集まっていても,閑散としていて少し寂しい感じがしました。
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