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今年の第110回米国泌尿器科学会議(AUA annual meeting)は,2015年5月15〜19日に,ルイジアナ州ニューオーリンズで開催され,福島県立医科大学からは,小島教授,櫛田先生,赤井畑先生と私の4人が参加いたしました。われわれは5月14日にデルタ航空,アトランタ経由の便でニューオーリンズに向かい,現地に到着したのは14日の夜8時頃でした。宿泊するホテルはフレンチクオーターでも有名なバーボン通りの入り口にありましたが,その通りは予想以上にCrazyな世界でした。無数の酔っぱらいが徘徊し,多くの店からジャズやロックの生演奏が響き渡り,下着姿の女性が怪しげな店の前に立ち,バルコニーに出てきている人たちは奇声をあげながらカラービーズを投げてきます。「とんでもないところに来てしまったなぁ」というのがこの街の最初の印象でした。翌日は朝一番のセッションで赤井畑先生の発表があったため,その日は早々と休むこととしました。
翌日は朝7時のバスでAUA会場に行き,受付を済ませた後,排尿機能のセッション会場に向かいました。会場に着き,ポスターを貼って周りを見渡すと赤井畑先生がボストン大学のAzadzoi先生が来ていることに気づきました。Azadzoi先生は赤井畑先生の研究の先駆けとなる研究をされており,この分野のセッションではいつも厳しいコメントをされるので,今回もまた厳しい質問が浴びせられるのではないかと赤井畑先生は戦々恐々としておりました。しかし,発表はつつがなく終わり,予想通りAzadzoi先生の質問はあったものの想定内のものであり,無事切り抜けることができました。そしてセッション終了後には赤井畑先生とAzadzoi先生は固い握手を交わしたのでした。こんな機会があるのがAUAの醍醐味だなぁと思いました。
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