学会印象記
「第12回アジア泌尿器科学会議」印象記
武藤 智
1
1帝京大学泌尿器科
pp.408-409
発行日 2015年4月20日
Published Date 2015/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205331
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2014年12月5日〜9日にイランのキーシュ島で開催された「第12回アジア泌尿器科学会議」に参加しました。
8月にAPPS(Asian Pacific Prostate Society)から,「コンセンサスミーティングを12月にやるから参加すべし」との連絡をいただきました(もちろんSunnyさんからの文章はもっとソフトでしたが)。全く,年末の忙しいときに…と思いましたが,喜んでお引き受けします,と即座に返事を返しました。またどうせソウルだろう,くらいに思っていたのですが,よく読むと,“2014 APPS Consensus Meeting(Dec. 5)with 12th ACU in Iran.”と書いてあるではありませんか! ちょうど“イスラム国”や“ISIL”という言葉が新聞紙上で登場し始めた頃で,言葉を失うとともに,妻と3人の子どもたちの顔が浮かんだことをよく覚えています。10月に入ると今回の団長である小川教授から,イラン側の対応の遅れについてきわめて丁寧な連絡をいただき,当初は本当に参加できるのか不安でしたが,ようやくフライトやホテルの予約が可能となり,少し安堵しました。しかし,出発まで2週間となった11月末の泌尿器内視鏡学会総会のときです。K教授が私のところにいらっしゃって,「イランの学会ってどうなってるの? なーんにも連絡来ないのだけど大丈夫なのかね?」とおっしゃったのです。私は驚愕し,すでに連絡がありホテルもドバイからの乗り継ぎ便も予約したことをお伝えしたところ,K教授は(当然ですが)茫然自失とされていました。
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