小さな工夫
内視鏡用の長い糸状ブジーの試作
平田 亨
1
,
三木 誠
1
1東京医科大学泌尿器科学教室
pp.723
発行日 1989年8月20日
Published Date 1989/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205047
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直視下内尿道切開術などが普及した今日でも,尿道狭窄に対するLe Fort操作による拡張は,最も頻繁に行われる泌尿器科的処置の一つである。その手技については,それぞれの施設で種々工夫され,"小さな工夫"欄にもしばしば登場している。
ところでBlandyらも述べているごとく,糸状ブジーの挿入には,内視鏡を見ながらの操作が最も確実かつ容易である。われわれも糸状ブジーを盲目的に挿入することはせず,必ず内視鏡下で挿入しているが,問題は一般の糸状ブジーが短いことである。すなわち,内視鏡を抜去する際に,能登らも指摘しているように,狭窄部に挿入した糸状ブジーが抜けないようにするとか,はじめから尿道内で内視鏡の外側から糸状ブジーを挿入しておくなどの工夫が必要である。
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