画像診断
腎嚢胞と誤診した膵仮性嚢胞
三浦 一場
1
,
川原 昌巳
1
,
白井 將文
1
1東邦大学医学部泌尿器科学教室
pp.1116-1119
発行日 1988年12月20日
Published Date 1988/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204892
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患者 73歳,男性。
主訴 心窩部痛。
初診 1988年3月10日。
既往歴・家族歴37歳より高血圧があり内科で内服治療中。
起始および経過心窩部痛,嘔気・嘔吐があり近医を訪れ,超音波検査で左腎嚢胞と診断され当科を紹介,精査の目的で来院した。
検査所見血液一般検査では白血球数5200と増加がみられず,その他にも異常はみられない。また血清アミラーゼ値は140単位で正常値であり,その他の血液・生化学的検査でも異常はみられなかった。尿一般検査でも特に異常所見はなく,尿中細菌培養でも菌は証明されなかった。
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