文献抄録
Ketoconazoleによる進行性前立腺癌の治療
pp.851
発行日 1984年10月20日
Published Date 1984/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203897
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Ketoconazoleは経口投与剤で,難治性菌類感染症に有効であることは知られているが,最近この薬剤は動物およびヒトの副腎性睾丸性男性ホルモンの産生を抑制することが報告された。そこで著者は本剤を13例の進行性前立腺癌患者に投与して,患者のホルモン動態の変化と臨床経過について述べている。
症例は13例の何れもstage D2のまつたく無処置の前立腺癌患者で,平均年齢は74歳であつた.臨床的には全例とも骨転移を認め,それに伴う中等度の疼痛を訴えており,血性PAPは全例上昇している。本薬剤投与前日の検査では,午前8時,正午,午後4時の3回採血して,血球計算,SMAC−16, PAP,ホルモンはcortisol androstenedione sulfate,testosterone,progesterone,17-hy-droxy progesterone,luteineizinghormoneを計測し,また24時間尿について17-ketosteroid,free cor-tisol,creatineを測定した。治療法としては,本剤400mgに6オンスのオレンジジュースを加えて,投与日の午前8時から毎8時間毎に継続投与した。投与後のホルモン測定は,第1日に3回,第2日は8時,4時の2回,その後は第1週日,4,6,8各週日に計測した。
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