綜説
進行性前立腺癌に対する薬物療法の現状と展望
井上 貴博
1
1三重大学大学院医学系研究科腎泌尿器外科
キーワード:
進行性前立腺癌
,
新規ホルモン剤
,
化学療法
Keyword:
進行性前立腺癌
,
新規ホルモン剤
,
化学療法
pp.115-121
発行日 2023年2月20日
Published Date 2023/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207737
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
要旨
初診時に転移を認める進行性前立腺癌の治療は,LHRHアゴニスト/アンタゴニストまたは外科的去勢術が基本的な治療薬・方針であったが,その予後は必ずしも良好ではなく,多くは2年程度で難治性の去勢抵抗性前立腺癌に変異して,死に至る.この去勢抵抗性前立腺癌への変異メカニズムに基づいてさまざまな薬剤の開発が進み,その有用性が種々の臨床試験で証明されてきた.さらにはそうした薬剤を初期治療から投与することの有用性も示されている.大きく様変わりしてきている進行性前立腺癌の薬物療法を概説する.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.