Japanese
English
特集 尿路性器癌の化学療法
膀胱癌の化学療法
Chemotherapy of Bladder Cancer
垣添 忠生
1
,
松本 恵一
1
Todao Kakizoe
1
,
Keiichi Matsumoto
1
1国立がんセンター泌尿器科
1Department of Urology, National Cancer Center
pp.465-470
発行日 1984年6月20日
Published Date 1984/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203820
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はじめに
膀胱癌に対する現在までの化学療法は,極端な言い方をすれば表在性膀胱癌に対する抗癌剤の膀胱内注入療法と,評価可能病変を有する進行膀胱癌に対する抗癌剤の効果の判定,この二つに絞られてきたといつても過言ではない。はたしてこれでよいのだろうか?
われわれはこの疑問をいだきつつ,膀胱癌の治療成績の向上にむけて努力をしてきた。以下,特に浸潤性癌に対する化学療法を中心にわれわれが現在まで実施してきた方式を主体に述べ御批判を仰ぎたい。紙数の関係と,治療法自体に対する疑問から,膀胱内注入療法には今回は触れないことを御勘容いただきたい。なお,ここでいう浸潤性膀胱癌の定義はpT2以上の症例とした。
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