文献抄録
睾丸回転症の高い睾丸保存率
pp.1019
発行日 1982年11月20日
Published Date 1982/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203451
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著者らは1973年7月から1980年6月までに107例の睾丸回転症および睾丸・副睾丸垂捻転症の術前診断を下した症例について解析し,その予後を報告している。上記診断107症例の処置後の内訳は,67例が睾丸回転症,25例が虫垂捻転症,11例が睾丸・副睾丸の炎症性疾患,1例が睾丸動脈栓塞症であつた。
虫垂捻転症の25例についてみると,20例が睾丸虫垂,5例が副睾丸垂であつたが,術前の診断としては,13例が睾丸虫垂捻転とし,12例は睾丸回転症の診断を下された。虫垂捻転症患者は捻転虫垂を切除すると同時に反対側の睾丸に対しても虫垂切除を施行した。睾丸・副睾丸の炎症性疾患の11例は,すべて睾丸回転症と診断されたが,術中に炎症疾患と確認された。
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