Japanese
English
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睾丸ならびに睾丸附属体回転症について
ON THE ROTATION OF TESTICLE AND APPENDIX
大沼 倫彦
1
,
河村 基
1
Tomohiko ONUMA
1
,
Motoi KAWAMURA
1
1岩手県花巻病院外科
1Surgical Division of the Hanamaki Hospital
pp.467-470
発行日 1960年5月1日
Published Date 1960/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202824
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I.緒言
日常,吾々が相遇する陰嚢部疾患の内,疼痛を主訴とし,炎症症状の発来を伴い来院せるもので,臨床的に早期に診断を下し得ず,また,いかなる化学療法にも根治しない疾患群が時おりみられ,手術によりその全貌を知り得るのであるが,著者等は,最近,当初に陰嚢部の症状を認めず,激しい腹痛を主訴として来院した睾丸回転症および睾丸附属体捻転症それぞれ1例,また急性副睾丸炎として化学療法を試みたが効果なく,試験的手術により診断し得た睾丸回転症の1例を経験したが,本邦における本疾患の報告は,比較的少いように思われる。よつて症例を報告し,併せて若干の考察を試みたいと思う。
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