文献紹介
睾丸回転症の診断について,他
pp.636
発行日 1963年7月1日
Published Date 1963/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203547
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睾丸の障害が来ない中に睾丸回転症を診断し治療をすることは必ずしも容易ではない。しばしば副睾丸炎との鑑別に困難を感ずるものである。
著者は16例について次の点を注意し極めて重要な点の一つであるとして発表した。一般には睾丸痛を主訴とし突然に発症又多くの場合激動時と言うよりは安静時に起り易い。然し発熱,局所の発赤浮腫は副睾丸炎と極めて類似する。16例中13例は立位で睾丸を検査した所全例において健側の睾丸は横倒し又は長軸が水平であり患側は梢々挙上され且つ長軸が垂直方向に向つている。これは興味ある所見である。
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