Japanese
English
綜説
アルドステロン症
Aldosteronism
徳永 毅
1
,
近藤 厚
1
Tsuyoshi Tokunaga
1
,
Atsushi Kondo
1
1長崎大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Nagasaki University School of Medicine
pp.583-592
発行日 1974年8月20日
Published Date 1974/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201834
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緒言
アルドステロン症とは普通Aldosterone (以下Aldoと略す)分泌過剰症(aldosteronism, hyper-aldosteronism)を意味する。Aldo症の概念は,Conn (1955)1)が原発性アルドステロン症(prima-ry aldosteronism,以下PAと略す)の第1例を発表したときにはじまり,また副腎に原発する病変によつてAldo分泌が亢進する場合をPA,副腎以外に原因があつて,二次的にAldo分泌が亢進する場合を続発性アルドステロン症(SA)と分類した。そして,その後の経験から,PAの原因として,副腎皮質腺腫によるものが大部分を占めることが明らかとなつた。その後,多数の症例が発見され,またMiuraら(1968)2)によつて副腎に腺腫が存在しないのにPAと同様の症状を呈する疾患として,副腎皮質ステロイドの生合成に預かる酵素17α-hydroxylaseの先天性欠乏症が見出された。
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