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特集 副腎腫瘍を再考する―診断と最新の低侵襲治療
アルドステロン症
Primary aldosteronism:Development of diagnosis and treatment
石戸谷 滋人
1
Shigeto Ishidoya
1
1仙台市立病院泌尿器科
キーワード:
原発性アルドステロン症
,
副腎静脈サンプリング
,
A/R比
Keyword:
原発性アルドステロン症
,
副腎静脈サンプリング
,
A/R比
pp.588-592
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103634
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要旨 原発性アルドステロン症(PA)は罹患率の高い二次性高血圧であり,全高血圧患者の3~10%とされている。そのスクリーニングには,ホルモン濃度やカリウム値測定だけでなく血漿アルドステロン濃度(ng/dL)/血漿レニン活性(ng/mL/hr)の比(A/R比)の測定が推奨されており,そのカットオフ値は>20である。正確な局在診断には,CTに加えて副腎静脈サンプリングが望まれる。PAは,アルドステロン産生腺腫(APA)と両側性疾患である特発性アルドステロン症(IHA)とに大別される。アルドステロン産生微小腺腫(micro APA)という病型も存在する。片側過剰分泌のAPAやmicro APAであれば腹腔鏡下全摘術,IHAのような両側過剰分泌であれば薬物療法が標準的治療法である。
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