Japanese
English
手術手技
膀胱外科の基礎
Surgery of The Bladder: Fundamental Aspects
久住 治男
1
Haruo Hisazumi
1
1金沢大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, School of Medicine, Kanazawa University
pp.23-28
発行日 1972年1月20日
Published Date 1972/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201316
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Ⅰ.基礎的知識(解剖)
膀胱の精細な解剖学的事項は多くの成書に記述されていて,特に新しく述べるところもない。しかし膀胱は骨盤腔内にあつて,精嚢,前立腺および尿管などの重要な臓器と連続しており,いずれも深部にあることからこれらの解剖学的理解が多少困難な部分もある。
実際に膀胱にかぎらず種々の手術手技において,それぞれいくつかの重要な局所解剖学的ポイントがあり,それに精通していることはその手術を正確に施行する上で必須のことである。この稿ではこれらの重要点のみに焦点を合せて述べるが,今回の「手術手技」膀胱のシリーズでは,それぞれの専門家が得意とするところを記述されることになつているので,筆者の不備な記載が多くの面で救われることは誠に有難い。
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