教室だより
横浜市立大学
井上 卓治
1
1横浜市立大学
pp.694
発行日 1969年8月20日
Published Date 1969/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200742
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昭和の初頭日本最初の鉄筋コンクリート建ての病院として偉容を誇つた横浜市立十全病院を附属病院として,昭和19年に横浜市立医学専門学校が発足,同24年横浜医科大学に昇格し,更に同27年横浜市立大学医学部へと大学が発展して来たと同様に,当教室も医専時代は故宮村利一教授が,また昭和22年には原田彰教授が泌尿器科学講座を担任され,昭和27年には泌尿器科学講座が皮膚科学講座と分離,独立すると同時に,原田彰教授が初代教室主任となられ更に昭和42年9月原田教授が急逝された翌43年4月には2代目教室主任として高井修道教授が就任された。
教室のとりくんでいる研究テーマは①泌尿生殖器系奇型の遺伝学的研究,②泌尿性器悪性腫瘍の研究(腎,膀胱,前立腺,睾丸)③鋳型状結石の予後,④神経因性膀胱に関する研究,⑤腎性高血圧の研究,⑥男子性腺に関する研究,等である。高井教授は泌尿器科の専門医になるには5年間のtrainingが必要だといつていられる。trainingは大学病院と指導医の常勤する関連病院との間のrotation systemをとつているが最近の傾向として仲々円滑に行かない面もある。
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