印象記
第55回日本泌尿器科学会総会印象記
小田 完五
1
,
大堀 勉
2
1京都府立医科大学泌尿器科
2岩手医科大学泌尿器科
pp.484-485
発行日 1967年5月20日
Published Date 1967/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200180
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第1日
第55回日本泌尿器科学会総会学術大会は昭和42年3月30・31両日にわたつて,名古屋市松下電気ナショナル電化センターにおいて開催。第1日清水圭三会長の挨拶についで直ちに一般口演に移つたが,この時既に会場にあてられた8階大ホールは,昨日の好天と打つて変つた春雨と定刻8時という早朝開会にもかかわらず,僅かの空席を残す程の盛況であつた。本日の呼び物は昼休みをはさんで行なわれた1つの宿題報告と3つの特別講演,さらに殿として膀胱癌に関連した招請講演とこれに次ぐシンポジウムであつたと思われる。
午前中三矢(名大)は「尿路のX線映画」と題してX線映画法による多年の業績をまとめて発表。正常上部尿路の尿運搬機構から説きおこし,病的特に遊走腎にあつては尿運搬機構に障害を認めるものが少なくなく,また手術により改善をみるという。同大学の光栄ある伝統に敬意を表する。
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