印象記
第54回日本泌尿器科学会総会印象記
佐藤 昭太郎
1
1新潟大学
pp.638-640
発行日 1966年6月1日
Published Date 1966/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204397
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第54回日本泌尿器科学会総会は,丁度桜満開の折,昭和41年4月5日から7日までの3日間,会長京都大学稲田務教授主催の下で京都市京都会館で開催された。昨年の総会と同じく会期3日間をフルに活用し,特別プログラムとして宿題報告1,招請講演3,特別講演4,パネルディスカッション1,シンポジウム4,総合研究班報告1及びコロキウム4が計画され,外に一般演題210題が応募された。従つて一般演題中口演されたのは74題に過ぎなかつたが,これだけ充実した内容が盛られておれば,止むを得ないところであろう。今回の特別プログラムを通覧すると,会長の並々ならぬ御配慮により極めて適切かつ斬新なテーマが選定され,今日の泌尿器科における主要な問題点が像とんどすべて包含されていて,これによつて直ちに学会の現況と進歩をうかがい知ることができるといつてよい状況であつた。よつて以下これら特別プログラムのテーマを中心にまとめてゆきたい。筆者の感じたままを記してゆくので,発表の真意を充分汲みえなかつたものがあるかも知れないが,何分御容赦願いたい。なお,文中敬称を略させていただいた。
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