Japanese
English
特集 副腎腫瘍を再考する―診断と最新の低侵襲治療
褐色細胞腫
Pheochromocytoma
今本 敬
1
,
川村 幸治
1
,
市川 智彦
1
Takashi Imamoto
1
,
Koji Kawamura
1
,
Tomohiko Ichikawa
1
1千葉大学大学院医学研究院泌尿器科学
キーワード:
副腎腫瘍
,
褐色細胞腫
,
腹膜鏡下副腎摘除術
Keyword:
副腎腫瘍
,
褐色細胞腫
,
腹膜鏡下副腎摘除術
pp.594-599
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103635
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要旨 褐色細胞腫の10%はMEN 2A,MEN 2B,フォン・ヒッペル・リンドウ病,神経線維腫症(フォン・レックリングハウゼン病)1型に関連し,遺伝子診断の考え方は今世紀に入り大きく変化した。腹腔鏡手術の適応は褐色細胞腫にも広がっており,局在診断の進歩,薬物療法,麻酔管理の発達とともにその安全性は急速に上昇した。カテコラミンの生理学的作用を理解し,術前・術後管理に精通すれば大きな合併症を招くことは少ない。ただし,褐色細胞腫手術の難易度は通常の副腎腫瘍より高いため,腹腔鏡手術の技術に応じ,執刀する症例を適切に選択する必要がある。安全な腹腔鏡下手術の確立には,腹腔鏡手術が困難と考えられる症例を術前に見きわめることが重要である。
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