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特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル
Ⅵ 術式別にみた術前・術後管理
071 腹腔鏡下前立腺全摘除術
Laparoscopic radical prostatectomy
今本 敬
1
,
川村 幸治
1
,
市川 智彦
1
Takashi Imamoto
1
,
Koji Kawamura
1
,
Tomohiko Ichikawa
1
1千葉大学大学院医学研究院泌尿器科学
pp.383-386
発行日 2012年4月5日
Published Date 2012/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102748
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[1]はじめに
1998年フランスで,最初に腹腔鏡下前立腺全摘除術の術式が確立された。本邦では,一般的には恥骨後式前立腺全摘除術が広く施行されているが,このフランスを中心に広まった腹腔鏡下手術も導入されつつある。現在では,近年の腹腔鏡手術器具の発達,解剖学的知見の集積,手技の向上などにより,経験を積んだ多くの術者が開腹術と同等,あるいはそれ以上の質の手術を行っている。
標準的な開放手術と比較した場合の本術式の利点は,視野がよい,微細構造が拡大画像で見える,出血が少なく輸血の可能性が低い,低侵襲,視野の共有による教育が可能,などである。一方で欠点としては,ラーニングカーブが長いことが第一に挙げられる。
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