Japanese
English
特集 神経因性膀胱
下部尿路機能障害に対する薬物治療について:概説
Pharmacological treatment for lower urinary tract dysfunction
高尾 徹也
1
,
木内 寛
1
,
辻村 晃
1
,
野々村 祝夫
1
Tetsuya Takao
1
,
Hiroshi Kiuchi
1
,
Akira Tsujimura
1
,
Norio Nonomura
1
1大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(泌尿器科)E4
キーワード:
下部尿路機能障害
,
薬物治療
Keyword:
下部尿路機能障害
,
薬物治療
pp.215-219
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103457
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要旨 下部尿路機能障害は蓄尿(機能)障害と排尿(機能)障害に分類される。病態としては,排尿筋の機能亢進(過活動)と機能低下(低活動),尿道抵抗の増強と低下,排尿筋と括約筋の協調不全などがあり,蓄尿症状,排尿症状などの症状を出現させる。蓄尿障害に対しては,排尿筋の過活動を抑え,尿道抵抗を増強させる作用を持つ薬剤が使用され,排尿障害には,排尿筋の収縮力を増強させ,尿道抵抗を低下させる作用を持つ薬剤が使用される。最近では,排尿障害に有効とされてきた薬剤が蓄尿障害にも有効性を示す場合もある。今回は下部尿路機能障害に適応を有する薬剤に関してその薬理作用を中心に概説する。
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