特集 泌尿器科診療ベストNAVI
Ⅰ 症状・徴候からのアプローチ
外陰部の症候
017 性器発育異常
佐藤 裕之
1
1東京都立小児総合医療センター泌尿器科・臓器移植科
pp.56-58
発行日 2013年4月5日
Published Date 2013/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103085
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1 定 義
性器発育異常は,成人では性器の発育障害・異常であるが,小児ではこれに加え性徴の遅滞も含まれ,この違いは区別が難しい場合も多い。男性の場合,内性器である精巣も触知可能なため発育異常を鑑別しやすいが,女性の場合は陰核・陰唇・腟口の状態しか確認できず,内性器の評価は画像や内視鏡・腹腔鏡を用いて専門的に行う必要がある。泌尿器科医が携わる性器発育異常は多くは男性で,陰茎・陰囊発育,精巣発育異常が主体であり,女性は小児期の外陰部形態異常以外は婦人科領域となるため,本項では割愛する。
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