今月の臨床 思春期診療
症状とその対応
4.性器の発育・発達異常
安水 洸彦
1
Takehiko Yasumizu
1
1山梨医科大学婦人科
pp.1296-1299
発行日 1992年11月10日
Published Date 1992/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901059
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思春期に顕在化する女性性器の発育・発達異常
は,臨床的に2次性徴出現時期の異常と外・内性器の形態的異常の2群に大別される。前者は原発性あるいは続発性の視床下部—下垂体—卵巣系の異常によるもので,早発思春期,遅発思春期と称される。後者には生殖器の先天奇形,半陰陽などが含まれ,ほとんどが性分化過程の異常に起因する。前者については「早発月経,遅発月経」に記載され,また後者の診断法などについては「無月経」のそれと大部分が重複するので,本章では性器の奇形・発育異常に関する基本的概念と,患者への対応を主に述べることとする。
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