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特集 泌尿器科検査のここがポイント
F 尿路機能検査
腎盂・尿管機能検査
ウィタカー試験
Q38 ウィタカー試験の適応と具体的な方法,臨床的定義について教えてください。最近この検査は施行されているのでしょうか。
Whitaker test
近田 龍一郎
1
,
坂井 清英
2
Ryuichiro Konda
1
,
Kiyohide Sakai
2
1山本組合総合病院泌尿器科
2宮城県立こども病院泌尿器科
キーワード:
水腎症
,
ウィタカー試験
,
腎盂・尿管機能
Keyword:
水腎症
,
ウィタカー試験
,
腎盂・尿管機能
pp.146-149
発行日 2010年4月5日
Published Date 2010/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101969
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要旨 腎盂の拡張(水腎症)は必ずしも尿路閉塞によるものとは限らないことから,定量的に閉塞を評価する方法としてウィタカー試験が提唱された。水腎症の診断で重要なのは,腎機能障害(または症状)の原因となるか,あるいは今後腎機能障害を引き起こす可能性はあるか,閉塞を解除することにより腎機能が回復できるか,腎機能障害の進行を予防できるか(外科的療法の適応),にある。ウィタカー試験(変法を含む)は尿路閉塞の評価には優れているが,こうした疑問に対する回答手段としての有用性は低い。この検査法が活躍できるのは,痛みや尿路感染(時に尿路結石)で発症した年長児以降の水腎症と考えられ,閉塞の有無や閉塞部位の特定に有用である。
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