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特集 泌尿器科検査のここがポイント
C 尿検査
尿細胞診
Q14 尿細胞診の作製方法と観察のポイントについて教えてください。
Urine cytology:its preparation and evaluation
山田 貴之
1
,
谷崎 由紀子
1
,
甲谷 知代
1
,
佐藤 茂
1
,
高橋 智
1
Takayuki Yamada
1
,
Yukiko Tanizaki
1
,
Tomoyo Kabutani
1
,
Shigeru Sato
1
,
Satoru Takahashi
1
1名古屋市立大学病院病理部
キーワード:
尿細胞診
,
標本作製方法
Keyword:
尿細胞診
,
標本作製方法
pp.67-70
発行日 2010年4月5日
Published Date 2010/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101942
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要旨 尿細胞診は患者に余計な侵襲を加えることなく,何度でも採取できるという点で有用な検査方法である。しかし,標本作製時に塗抹細胞がスライドガラスから剝離しやすく,適切な細胞採取や検体処理が行われないとアーチファクトが加わりやすいといった問題点がある。そのため,適切な方法で標本を作製することが望まれる。
尿細胞診の検鏡方法は,まず低倍率にて細胞成分の多さと背景を確認し,高倍率で個々の細胞と集塊を観察していく。出現細胞の形状は尿検体の種類,標本作製方法によって影響を受けることを念頭に置きながら,核形,N/C比,核クロマチン量などを判読し,核溝の存在やpair cellの出現を考慮しながら良悪性の鑑別を行っていくことが重要である。
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