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今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値
泌尿器疾患と尿沈渣検査—尿沈渣検査に期待すること
Urologic disease and urinary sediment
家田 健史
1
,
堀江 重郎
1
1順天堂大学大学院 医学研究科泌尿器外科学講座
キーワード:
泌尿器科腫瘍
,
尿路結石症
,
尿路感染症
,
異型細胞
,
尿細胞診
Keyword:
泌尿器科腫瘍
,
尿路結石症
,
尿路感染症
,
異型細胞
,
尿細胞診
pp.1156-1163
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200010
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●泌尿器科腫瘍患者において,尿沈渣検査で認められる癌細胞は大きく核所見の変化,細胞質の変化の2つに分別される.N/C比の増大,核形不整,クロマチンの増量が認められ,円形・水滴状の形態を示す細胞が多くなる.
●尿路結石の成分はさまざまな塩類があり,pHによって溶解度が異なる.尿中結晶は成分によって特徴的な形態を示すことが多く,尿沈渣所見で結石成分の診断がつくことも少なくない.
●尿路感染症において,尿中に検出される白血球成分は多様であり,膀胱炎・腎盂腎炎などでは好中球,腎移植後の拒絶反応や慢性疾患ではリンパ球,間質性腎炎・尿路結石症・寄生虫症では好酸球,慢性尿路感染症・糸球体性疾患・抗癌剤治療中などでは単球の増多を認める.
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