交見室
超音波造影法による腎腫瘍の描出
水関 清
1
1市立函館恵山病院内科
pp.745
発行日 2009年8月20日
Published Date 2009/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101807
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超音波診断機器のデジタル化以降,超音波の発信から受信,そして画像化に至るさまざまな段階において,それらの系統的制御に新機軸がつぎつぎに打ち出されてきた。その結果,Bモードおよびドプラ画像の画質向上やドプラ・モードの多様化は,多くの装置において普遍化しつつある。さらに,付加的機能としての三次元表示や超音波造影剤対応機能のほか,超音波による組織弾性イメージングについても,実用的な知見が蓄積され,普及は着実に進んでいるようである。
超音波造影剤を用いての腎微小循環評価は,日本超音波医学会学術集会においても,すでに第79回(臨泌60:601,2006)と第81回(臨泌63:185,2009)の中で討議され,今後の臨床応用が期待されている。これらの結果を踏まえて,先頃東京都で開催された第82回集会では,腎腫瘍における造影超音波法がとりあげられた。
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