Japanese
English
連載 初心者のための超音波診断―体外式US・8
膵臓の描出と超音波解剖
Ultrasonic Delineation and Anatomy of the Pancreas
秋本 伸
1
,
有泉 俊一
1
,
安達 紀子
1
,
梅津 真由美
1
Shin AKIMOTO
1
,
Shunichi ARIIZUMI
1
,
Noriko ADACHI
1
,
Mayumi UMETSU
1
1横浜総合病院消化器センター
1Department of Gastroenterology, Yokohama General Hospital
キーワード:
膵臓
,
超音波解剖
,
超音波検査
,
描出手順
Keyword:
膵臓
,
超音波解剖
,
超音波検査
,
描出手順
pp.239-244
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900500
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はじめに
従来,肝臓・胆嚢・腎臓に比べて超音波で膵臓を良好な像として捉えることは難しいと言われてきた.その主な理由は,膵臓が後腹膜に存在して消化管内のガスが前面を覆うことにあると考えられている.実際膵臓の全体を十分良好に描出することは容易ではないが,特に悪条件(例えば上腹部手術の既往や食後など)を伴わなければ,膵体部を中心とした大部分の描出は可能と考えてよい.萎縮した膵臓などでは,時に描出されているにもかかわらずそれと気づかずに描出不能と判断してしまうこともあるが,そのようなミスをさけるためにも,特に膵臓の検査では他の臓器にも増して超音波解剖にのっとった検査手順が重要である1).
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