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連載 初心者のための超音波診断―体外式US・1【新連載】
肝臓の描出と超音波解剖
Sonographic Scanning Techniques and Anatomy of the Liver
木村 邦夫
1
,
中村 広志
2
Kunio KIMURA
1
,
Hiroshi NAKAMURA
2
1千葉社会保険病院健康管理センター
2千葉社会保険病院内科
キーワード:
肝の超音波解剖
,
肝区域
,
肝表面
,
肝縁
,
門脈
Keyword:
肝の超音波解剖
,
肝区域
,
肝表面
,
肝縁
,
門脈
pp.117-126
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900017
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肝の超音波解剖
1.肝の位置と隣接臓器
■肝の位置と超音波による描出(図1)肝臓の右葉の大部分は右肋骨に覆われ,頭側は横隔膜に接したまま胸腔側に嵌入しておりドームとも呼ばれ,肺に覆われた部分を成す.左葉の大部分は心窩部剣状突起下で骨から解放される部分であるが,さらに左肋骨弓に覆われた部分にまで伸びる場合もある.
肋骨と肺は超音波ビームを通さないため,肝右葉は右肋間,右肋弓下から,また肝左葉は心窩部からそれぞれさまざまな角度で観察することになる.特に右葉ドームは右肋弓下からの覗き上げが必要となる.また左葉は心窩部で何の邪魔もなく観察できる.なお,いずれの部位においても呼吸相が断層に影響を与える.
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