学会印象記
第24回ヨーロッパ泌尿器科学会(EAU)に参加して
榎田 英樹
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科泌尿器科学分野
pp.742-743
発行日 2009年8月20日
Published Date 2009/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101806
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今年のEAUは,3月17日から5日間スウェーデンの首都ストックホルムで行われました。スウェーデンは,ノルウェーとフィンランドに挟まれてスカンジナビア半島の中央に位置します。首都ストックホルムの緯度は北緯59度で,日本の近くでいうと樺太島(サハリン)より少し北にあることになります。学会期間中,早朝の気温は約-4℃と低く,春とはいうものの川面にはまだ氷が浮かんでいました。比較的温暖などとガイドブックにはありますが,南国育ちの私にとってはとても寒く感じました。
町を歩くと「寒い」というより,顔が「痛く」感じました。周辺人口を含めても約75万人と少ないせいか,市の中心部でも夜8時以降は人通りが少なく閑散としていました。しかしながら,北欧のヴェネツィアと呼ばれるくらい水路が多く,まるで水の上に浮いているような都市で,その美しさには目を奪われました。市街地では眺望を大切にしているのか,高層建築物はほとんどなく,レンガ造りの古い建物が多くみられ,かつて王政だった町の雰囲気を今に伝えているようでした。
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