画像診断
腎細胞癌リンパ節転移との鑑別を要した同時発生後腹膜神経鞘腫
杵渕 芳明
1
,
皆川 倫範
1
,
石塚 修
1
1信州大学医学部泌尿器科学教室
キーワード:
腎細胞癌
,
神経鞘腫
,
後腹膜腫瘍
Keyword:
腎細胞癌
,
神経鞘腫
,
後腹膜腫瘍
pp.560-561
発行日 2009年6月20日
Published Date 2009/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101776
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患 者 47歳,男性。
現病歴 検診の腹部超音波検査で右腎腫瘤を指摘され,当科を受診した。特に症状はなし。
画像所見 MRI検査で,右腎上極腫瘍と,傍大静脈腫瘤を認めた(図1,2)。Positron Emis-sion Tomography(PET)検査でも,軽度集積が認められ,腎癌および同・後腹膜リンパ節転移が疑われた。
手術所見 根治的右腎摘除術および傍大静脈リンパ節郭清術を行った。
病理学的診断 病理学的診断は,腎細胞癌と,後腹膜原発神経鞘腫であった(図3)。
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