病院めぐり
国立大阪南病院泌尿器科
北川 道夫
pp.1016
発行日 1999年11月20日
Published Date 1999/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902797
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国立大阪南病院の敷地は,第二次世界大戦時には陸軍幼年学校であったそうです。終戦による廃校にともない,堺市にあった陸軍病院が進駐軍に接収されることになり,傷病兵がこの地に移されました。すなわち,陸軍病院が移ったのを機に,昭和20年12月1日,"国立大阪南病院"ではなく"国立大阪病院"として当院は設立されました。そもそもこの土地は,楠公ゆかりの千早赤阪城分城の地で,時の鎌倉幕府からの北条の大軍を壊滅させた武勇の地として,陸軍がこの地を幼年学校に選んだとのことです。
終戦後,進駐していた米軍の撤退ののち,昭和22年,大阪市内に国立大阪病院が移り,しばらく当院は河内長野分院となっていました。そして,昭和32年10月に国立河内長野病院として独立し,昭和40年4月に国立大阪南病院と改称しました。現在,病床数は550床で,診療科は20を数え,その大半が専門医研修指定施設となっています。
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